ベンゾジアゼピン断薬への道のり

ベンゾジアゼピンの薬害や減薬・断薬のプロセスの中で思ったこと、性別役割分業意識とうつ病発症の関係について綴ります。

うつ病発症から双極性障害完治までの大まかな経過【双極性障害 完治しました】

うつ病を発症してから23年、双極性障害と診断が変わってから約10年、気分安定薬をやめてから2年半、やっと自信を持って双極性障害は完治したと言える自分になれたと思います。発症から完治までの大まかな経過を書きます。

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23年前に発症したうつ病で、ベンゾジアゼピンを含むたくさんの種類の薬を飲んでいました。 転院も何回かしました。

どこの病院も、医者の口から出る言葉は薬の処方に関することばかりで、絶望していました。

 

13年くらいたった頃、ある病院で、うつ病から双極性障害に診断が変わり、徐々に薬の種類と数が減ったことで、副作用が減ったことが、回復の第1段階だったと思います。

 

薬もだいぶ減ってきた頃、病院で、カウンセリングを1年くらい受けました。1回40分くらいのカウンセリングを月に2回受け、しっかり話を聞いてもらえたのはとても良かったと思います。

 

そのうち、病院のデイケアに通うようになりました。はじめは認知行動療法の講座を受け、双極性障害についての勉強会やソーシャルスキルレーニング(SST)などにも参加しました。なによりも、同じような精神疾患の人たちと知り合いになれて、話ができたことはとてもよかったと思います。

 

デイケアに通い続けるうちに、仕事がしたいと考えるようになり、就労支援施設に通うようになりました。その施設はパソコンに力を入れていて、昔、プログラマーをしていた私に、プログラミング言語の勉強を勧めてくれた職員さんがいました。入門書を貸してくれました。施設のプログラムの空いた時間で勉強して、1ヶ月あまりで習得することができ、認定試験にも合格しました。この職員さんがいなければ、今の私はなかったと思います。本当に感謝しています。

 

その後、官公庁が進めていた主婦の再就職プログラムに応募したところ、ウェブ制作会社に就職することができました。国からの補助金でお試し雇用ができることと、主婦の再就職ということで、はじめは時短で働くことができ、働くのが怖かった私も、就職できました。

 

就職した後、カウンセリングを再開して、相談にのってもらっていました。何回かカウンセリングを受けるうちに、「働けているなら薬はやめても大丈夫」と言われました。医者の「再発しないよう一生薬は飲み続けるように」という言葉を信じていた一方、薬を飲み続けることに疑問を持ってもいたので、カウンセラーさんの言葉には驚きましたが、半信半疑で薬や病気について調べた結果、やめることにしました。

 

残念ながら、20年以上もベンゾジアゼピン系の薬を飲み続けていたことと、医者の理解が全く得られなかったことで、薬をやめるのにはずいぶんと苦労をしました。

私を双極性障害だと見立てた医者に見切りをつけて転院しました。転院先の病院では、発達障害という見立てになり、服用していたロナセンリーマスは飲まなくてもいい、これらの薬は依存性がないという言葉を引き出したので、ロナセンリーマスは、すぐに断薬しました。もう、2年以上経ちますが、精神症状は何も出ず、問題なく過ごしています。

 

ただ、ベンゾジアゼピン系の薬の減薬を始めた頃から、体の不調がひどくなり始め、会社に通うことができなくなり、退職しました。

 

そして、このコミュニティサイトを立ち上げました。

 

これが、私が薬をやめるまでの大まかな経過です。

 

薬をやめるのは、本当に難しいと思います。やめるためには、いろいろな条件が整っている必要があります。でも私は精神疾患は薬では治らないと思います。1人でも多くの方が薬をやめられるようにと願っています。

 

自己紹介

精神科通院歴23年。現在も通院中です。第2子出産後にうつ病を発症。薬を飲んでもうつ病は全く改善されず、考えられない程の大量処方で人格崩壊。双極性障害Ⅱ型にされました。
精神科医を信じて、一生薬を飲むつもりでしたが、ある人に「薬は飲まなくていい」と言われ、調べ始めたのがキッカケで、精神医療の闇に気付きました。
現在は、ベンゾジアゼピンのみ服薬中。7年後の断薬を目指して減薬中です。

こころの病をささえるコミュニティサイト「ここでいっしょに」を制作しました。
長い間、向精神薬を服用し続け、精神医療や精神科の医師に疑問や不満を持ち、薬の服用を不安に感じている方々のための情報交換の場となればと思い、制作しました。ご活用いただけたら幸いです。

www.koko-issho.com

当ブログは、ベンゾジアゼピン減薬・断薬の経過記録です。
※情報が正しいという保証はありません。
※減薬・断薬の経過は個人的なものです。

[記:2018年12月7日]