ベンゾジアゼピン断薬への道のり

ベンゾジアゼピンの薬害や減薬・断薬のプロセスの中で思ったこと、性別役割分業意識とうつ病発症の関係について綴ります。

専業主婦とうつ病の二重の肩身の狭さ【双極性障害 完治しました】

今でこそ「うつ病」という病名は、だいぶ広まってきましたが、23年前は、あまり知られていませんでした。十分な休養が必要だったのに、健康な人と同じように家事をしなければなりませんでした。

 

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そもそも、専業主婦という立場を希望していませんでしたが、過重な家事育児労働が原因のうつ病で働けなくなってしまいました。専業主婦になりたくてなったわけではない上に、夫からも子どもからも下に見られるという肩身の狭さもうつ病が治らなかった一因です。

 

今でこそ「うつ病」という病名は、だいぶ広まってきましたが、23年前は、「うつはこころの風邪」と言われていた頃で、ほとんど理解されていませんでした。十分な休養が必要だったのに、健康な人と同じように家事をしなければなりませんでした。家事はやって当たり前だと思われていて、実際、夫にも、そして子どもにさえも、面と向かってハッキリとそう言われたこともありました。本当にショックでした。

 

子どもは、私がプログラマーとして働いていた時の姿を知らず、うつ病で満足に家事もできない姿しか知らないので、私を「何もできない人」と思っていて、子どもにさえも下に見られていました。

 

働きたくても、うつ病が治っていない上、家事で時間に制約があるため、短時間の単純作業の仕事にしか就けませんでした。プログラマーとして責任ある仕事をしていた時に比べたら、やりがいもなく、働けば働くほど、ますます自尊心も傷ついていきました。

 

専業主婦は、「家にいる」というだけで、「ヒマでしょ」「楽でしょ」と思われています。 「稼いでないから、自分のためにお金を使えない」「時間もお金も、全部家族が優先で、いつも自分は後回し。でも、我慢するしかない」という気持ちが先に立ってしまい、精神的に追い詰められていきます。

 

何重にも追い詰められているにも関わらず、家族には、理解されず、感謝どころか関心さえも持ってもらえません。健康な人でも、心が病んでしまいそうな、そんな生活を23年以上してきました。

 

でも、今は、長い間、そんなつらい生活をしてきたことに気がつき、「主婦」も「母」も「嫁」も「妻」も、全部やめました(離婚したわけではありません)。やっと自分の人生を生きることが許されました。だから、双極性障害も完治させることができました。

 

私は、このような自分の経験から、自分が何に苦しんでいるのかに気がつくことができれば、うつ病双極性障害も治るのではないかと思っています。

 

うつ病双極性障害が完治して、元気になる方が1人でも多くなるよう、願っています。

また、こちらのサイトでは、たくさんの方のご経験を募集しています。

www.koko-issho.com

  

自己紹介

精神科通院歴23年。現在も通院中です。第2子出産後にうつ病を発症。薬を飲んでもうつ病は全く改善されず、考えられない程の大量処方で人格崩壊。双極性障害Ⅱ型にされました。
精神科医を信じて、一生薬を飲むつもりでしたが、ある人に「薬は飲まなくていい」と言われ、調べ始めたのがキッカケで、精神医療の闇に気付きました。
現在は、ベンゾジアゼピンのみ服薬中。7年後の断薬を目指して減薬中です。

こころの病をささえるコミュニティサイト「ここでいっしょに」を制作しました。
長い間、向精神薬を服用し続け、精神医療や精神科の医師に疑問や不満を持ち、薬の服用を不安に感じている方々のための情報交換の場となればと思い、制作しました。ご活用いただけたら幸いです。

www.koko-issho.com

当ブログは、ベンゾジアゼピン減薬・断薬の経過記録です。
※情報が正しいという保証はありません。
※減薬・断薬の経過は個人的なものです。

[記:2018年12月7日]