ベンゾジアゼピン断薬への道のり

ベンゾジアゼピンの薬害や減薬・断薬のプロセスの中で思ったこと、性別役割分業意識とうつ病発症の関係について綴ります。

仕事をやめて専業主婦になったことでうつ病に【双極性障害 完治しました】

私が結婚した約30年前は「男は外で働き、女は家庭を守るべきで ある」という性別役割分業意識が強い時代でした。専業主婦という立場はプログラマーとして働いていた私にとって、とても耐え難い環境でした。

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プログラマー業界は、長時間労働が常態化していました。今のように「男女雇用機会均等法」も「育児休業法」もない当時は、仕事を辞めるしか選択肢はありませんでした。というか、私自身が性別役割分業意識にとらわれすぎていて、他の選択肢を考えられなかったのです。

 

やりがいという点で、プログラマーという仕事は、主婦の家事育児という仕事とは比べものになりません。

なぜなら、男性であるか、女性であるかということより、成果物(つまり、プログラム)の善し悪しで判断されるため、女性であることがハンディにならず、周囲からも正当に評価されるからです。

そんな経験を9年間も味わってしまった私にとって、専業主婦という立場は苦痛以外の何ものでもありませんでした。

ついに精神的に追い詰められ、育児の重労働も重なって、うつ病になってしまいました。

 

ここで、主婦の家事育児が、なぜ苦痛なのか、仕事と比較してみます。

 

家事育児の場合

やって当たり前とされ評価されない

会社勤めのように明確な休日がない

働く場所が自宅なので、常に目の前に仕事があり、気持ちが休まる時間がない

ひとつひとつは簡単な作業のようでも、細かく雑多な作業が無限にある

育児は、子どもの命がかかっているため、精神的な重圧が大きく、しかも、責任の重大さが理解されずに、十分なサポートも評価も得られない

作業と作業の間の細切れな時間しか休息時間がない

自分のペースで生活できない

365日24時間、拘束時間である

病気になってまでも、夕食の準備や子どもの世話を強いられる

ほとんどすべてのことで、夫や子どもを優先せざるを得ない、あるいは、そうするのが当たり前だと自分も家族も思い込んでいる

収入がないため、夫の稼いだお金だ、という引け目から自分のためにお金を使うことに抵抗感がある。家族で外食に行っても、食べたいものより安いものを頼まないといけないという意識になり、自分の方が夫より立場が弱い気分になって、卑屈な気持ちなる

全体的に、自己評価が低くなる要素が多い

 

仕事の場合

目に見える成果物がある

顧客や上司・同僚など多くの人に喜ばれ、評価が得られる

報酬が支払われる

拘束時間が限られている

働く場所が自宅ではないので、プライベートと分離できる

自分で稼いだお金なので、堂々と自分のために使うことができる

病気や自己都合で休むことができ、休みの日は自由に過ごせる

与えられた業務を期限内に仕上げること以外に制約はなく、その範囲内で自分のペースを保つことができる

全体的に、自己評価が高くなる要素が多い

 

こうしてみると、専業主婦がいかに精神的に追い込まれる要素を多く含んでいるか、わかってもらえるのではないでしょうか?

 

一度でも会社で働いた経験のある方なら、専業主婦のような労働環境で働く気にはならないのではないかと思います。

 

自己紹介

精神科通院歴23年。現在も通院中です。第2子出産後にうつ病を発症。薬を飲んでもうつ病は全く改善されず、考えられない程の大量処方で人格崩壊。双極性障害Ⅱ型にされました。
精神科医を信じて、一生薬を飲むつもりでしたが、ある人に「薬は飲まなくていい」と言われ、調べ始めたのがキッカケで、精神医療の闇に気付きました。
現在は、ベンゾジアゼピンのみ服薬中。7年後の断薬を目指して減薬中です。

こころの病をささえるコミュニティサイト「ここでいっしょに」を制作しました。
長い間、向精神薬を服用し続け、精神医療や精神科の医師に疑問や不満を持ち、薬の服用を不安に感じている方々のための情報交換の場となればと思い、制作しました。ご活用いただけたら幸いです。

www.koko-issho.com

当ブログは、ベンゾジアゼピン減薬・断薬の経過記録です。
※情報が正しいという保証はありません。
※減薬・断薬の経過は個人的なものです。

[記:2018年12月7日]