ベンゾジアゼピン断薬への道のり

ベンゾジアゼピンの薬害や減薬・断薬のプロセスの中で思ったこと、性別役割分業意識とうつ病発症の関係について綴ります。

うつ症状がつらい時にしてほしかったこと【双極性障害 完治しました】

うつ病の家族にどう接したらいいのかわからないという声をよく耳にします。うつ病だった私が、当時して欲しかったと思うことを書きます。

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とある集まりで、うつ病のご家族がいらっしゃる方からこんな言葉を聞きました。
「歯も磨かない、お風呂も入らない。どうしてそんなことができないのか理解できない」と。「もう諦めている」と言いながらも、怒りを抑えているように見えました。

 

それを聞いて、私だったら、こう答えたいと思いました。

 

あなたが、高熱を出しているとしたら、家族にどうしてもらいたいか想像してください。

あなたの家族が高熱を出していたら、どうしてあげるか、想像してください。

 

高熱を出している時に必要なのは、ゆっくりと落ちつける環境と暖かく消化のよい食事ではないでしょうか?そして「なにも心配しないでゆっくり休んでね」と言ってあげるのではないですか?

 

少なくとも、高熱を出している病人に向かって、「どうして、お風呂に入らないの?」とは言わないと思います。

 

うつ病は、熱もないし、咳き込んでつらそうというわけでもないし、まわりからは理解できないと思いますが、心も体も本当に弱っているのです。なにも心配しないでゆっくり休むことができれば、よくなるはずだと思います。

 

うつ病の時は「家族の負担になっている」「家族に迷惑をかけたくない」という思いが強く、なかなか自分から「こうしたい」と伝えることができません。

 

家族の「なにかしてあげられることはない?」「こうすればいいのに」という気持ちの押し付けが、ますますストレスを大きくします。ただただそっとゆっくり休ませてほしいです。

 

ただ、これはあくまでも私の場合です。

「死にたい」とか「自分には生きる価値がない」とかいう考えも浮かばないくらい思考停止状態だったから、今思えば、自殺に結びつかなくてよかったのかもしれません。

 

そんな考えが浮かんできてしまう方は、また、してほしいことが違うんだろうなと思います。

 

うつ病双極性障害が治った方や、今は落ち着いている方が、うつ症状がひどかったときにしてほしかったことを書き込んでいただけたら、今、うつ症状がつらい方やそのご家族の助けになるのではないかと思っています。

 

自己紹介

精神科通院歴23年。現在も通院中です。第2子出産後にうつ病を発症。薬を飲んでもうつ病は全く改善されず、考えられない程の大量処方で人格崩壊。双極性障害Ⅱ型にされました。
精神科医を信じて、一生薬を飲むつもりでしたが、ある人に「薬は飲まなくていい」と言われ、調べ始めたのがキッカケで、精神医療の闇に気付きました。
現在は、ベンゾジアゼピンのみ服薬中。7年後の断薬を目指して減薬中です。

こころの病をささえるコミュニティサイト「ここでいっしょに」を制作しました。
長い間、向精神薬を服用し続け、精神医療や精神科の医師に疑問や不満を持ち、薬の服用を不安に感じている方々のための情報交換の場となればと思い、制作しました。ご活用いただけたら幸いです。

www.koko-issho.com

当ブログは、ベンゾジアゼピン減薬・断薬の経過記録です。
※情報が正しいという保証はありません。
※減薬・断薬の経過は個人的なものです。

[記:2018年12月7日]